貴社の切断工程に大きなインパクトを与えます
SCM ランニングソー 「gabbiani s/p」シリーズ(1)
今回は、SCMグループのランニングソーをご紹介します。
SCMのランニングソーと言えば「Gabbiani(ガッビアーニ)」が世界的な知名度を誇ります。1969年設立、1986年SCMグループに加盟したイタリアのランニングソーメーカー「Gabbiani」の名称は、現在、SCM製ランニングソーのブランド/製品名となっています。
今回ご紹介する「gabbiani s/pシリーズ」もその一つです。
マンションや住宅の据え付け家具やキャビネット、テーブルトップ、店舗什器などのパネルの板取を行うランニングソー。
様々な寸法を正確な精度でカットする上で、ランニングソーの性能は非常に重要になってきます。SCM製「gabbiani s/p」のひとつの特徴は、頑丈な本体の上に、鋸キャリッジやプッシャーが高精度に稼働して、寸法精度・直角精度の高い切断加工ができることです。
加工する原板サイズや貴社の工場スペースに従って、複数のレンジよりお求めいただけます。
もうひとつの「gabbiani s/p」の特徴は、経験の浅い方でもベテランに劣らない加工ができるよう設計されていることです。またの機会に詳しくご紹介しますが、標準装備のタッチパネル「eye-m(アイム)」のカンタン操作だけで、各種欲しい寸法を、歩留り高く最適に板取できる候補を提案してくれます。
加工の順番もわかりやすく説明されるため、示された手順通りにパネルをセットしていけば、自動カットであっという間に製品カットが完了します。

重量のある原板や表面がデリケートな材料の取り回しの良さも持ち味のひとつです。
日本仕様では、機械本体やテーブルにエアーフローティングを標準装備しています。
原板のセットや、リップカットからクロスカットへの移行など、初心者でも軽快な作業でラクラク行うことができます。
SCM gabbiani s ビデオ
その他、正確なパネルカットを行う上で、随所に工夫がされています。
機械本体は、剛性の高い「クローズドリング構造」で、負荷の高い加工を行う状況でも、カット時のノコの振動を最小限に抑えます。脚部は3つ標準装備でしっかり機械を支えます。

鋸キャリッジは、耐久性の高い焼き入れ研磨の丸棒ガイド上をラックアンドピニオン機構により高速スライドします。
鋸キャリッジ自体は単体のプレート構造で、鋸キャリッジの最適な走行が得られるようになっています。ノコやケビキの昇降ガイドは、ひとつのプレート上に統合されています。
また、オプションで鋸キャリッジの走行を「精密ボールねじ/リニアガイド機構」に変更することで、抵抗の少ない、さらに安定した走行が生み出されます。これにより、直進性の高いカットが行われ、より垂直なカット面が得られます。一枚のパネルカットでも重ね切りでも強力に切断加工を行います。
パネルを上から押える材料押えも「精密ボールねじ/リニアガイド機構」を装備しており、頑丈でしっかりしたプレッシャービームを精度よく昇降させます。
横押えローラーによるエア式押えのため、細い材がフェンスから離れないよう最適に押え、カットの垂直度が高まります。また、ローラー式押えのため、押え圧を持続的に与え続けることができます。
さらにカット精度を高める実現するため、ノコ道前に第2ローラーをオプション装備することも可能です。
ケビキの自動直線出し「SAW SET」(特許出願中)

ノコの交換も簡単です。ワンタッチ式のエアロックを採用しており素早くノコを交換できます。
これまでは、ノコを交換すると、ケビキとの直線出しが面倒でした。しかし、SCM特許出願中の「SAW-SET」を搭載すれば、ものの20秒で、主ノコとケビキの直線が自動で揃います。
非常に優れたオプション装備で、従来の面倒な位置合わせやテスト加工の繰り返しから解放されます。
機械の休止時間を減らせることができ、貴社の生産性向上に大いに寄与します。
「SAW-SET」は、カメラを利用した調整機構ではありませんので、湿度の高い環境や、粉塵を多く出す材料加工でも、正確な位置合わせが可能です。
さらにSCMのプッシャー構造は考え抜かれています。ただ上から押えるだけの代物ではありません。それだけではパネルは不安定となり、直角度の高いカットができません。
SCMのクランプは、ノコ道と平行に調整されたプッシャーの基準ストッパーに押し当てながら押え込まれる機構のため、ノコ道と平行にパネルは固定されます。そのため、より直角度の高いパネルカットが実現します。
オプションの「Flexcut 1S」も特徴の一つでもあります。
リップカットの後のクロスカット時に2枚同時に投入して、独立クランプが2つの異なるサイズをカットすることができる有能な装置です。
従来のランニングソーと比べて、生産能力が30%アップし、20%もスペースセービングするシステムです。
「gabbiani s/pシリーズ」は、高精度、高鋼性、高速移動を実現し、切断時間の短縮や切断品質の向上に貢献するハイスペックモデルです。そして、ハイスペックモデルでありながら、非常にお求めやすい価格設定となっています。ご興味のある方は、DKSHジャパンにご相談ください。

次回は、「gabbiani s/pシリーズ」の実際の操作のイメージや、選べる特殊機能についてもご紹介していく予定です。
デモやお見積のご依頼、その他お問合せはお気軽にお近くの機械販売店様、またはDKSHジャパンまでご連絡ください。
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